ある日男は、ときどき昼食を食べに行く食堂へ出掛けた。
その日男は、すきやき丼とごぼう天うどんを注文した。
食べている間に、「みつめ」と客の注文する声が聞こえてきた。
「みつめ?」
もちろんそんなメニューなんてどこにも見当たらない。
椅子の裏にだって書いてない(に決まっている・・)
しかし注文を受けた店主は何ごとも無く
「は~い、みつめ~!」
と、厨房に向かって例のダミ声で叫んだ。
「えっ、あるの?」
出てきたのは卵が3個の目玉焼き定食だった。
「なるほど!」
次の日男は注文を取りに来た店主に向かって
店主:「えっ?・・・・・・・・」
男: 「えっ?・・・・・・・・・・・・・・・」
男: 「え~と、目玉焼き定食ください・・・・」
店主:「は~い、めだま一丁!」
男のもとに運ばれてきた定食は
当然だが、卵が2個の目玉焼き定食だった。
男の常連への道はまだまだ続くのだ。(もう無理かも・・・・・・・)
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