食堂の常連さん観察(その3)(20160211)

10年前、たまに食べに行っていた商店街から外れたところにある、

おばあさんとおじいさんがやっている食堂の

焼きそばとおでんが急に食べたくなった。(・・・のが不思議だが・・・

・・・なので)、ある日の晴れた午後、男は10年ぶりに食堂へ出掛けた。

自宅と繋がっているその食堂は、10年前と同じ場所にまだ残っていた。

引き戸の扉を開けると入って左側の鉄板で

10年前と同じおばあさんAが焼きそばを焼いていた。

10年前もおばあさんだったのに、10年経ってもおばあさんだった。

お客の接待をしていたおじいさんが、おばあさんBに

変わっていたこと以外、あの時となにも変わっていなかった。

お客さんはまず、席を確保してやきそばを注文したあと、

入口近くに設置してある1個85円均一のおでんをセルフでお皿に取り、

おばあさんBに自己申告して、自席でおでんを食べながら

やきそばのできあがりを待つというシステムも変わっていない。

(そんなシステムになっていないかもしれないけど・・・・)

今日はおでん鍋の前に先客がいた。

台の上に設置されているおでん鍋からおでんを取るには

少し背が足りない女の子が、背伸びをしながらおでんを選んでいる。

しかし、中身が良く見えていないからなのか、

長い菜箸をうまく使いこなせていないからなのか、

中々お目当ての獲物を捕獲できずにいた。

(何が目当てなのだろうか??)

捕獲に必要な3つの神器(菜箸、お玉、穴の開いたお玉)は

1セットしかないため、男は女の子の捕獲完了を待つしかなかった。

やっと昆布を菜箸でつかんだように見えたが、

皿に移す際、逃げられてしまった!

(土間に落としてしまった!とも言う)

しかし逃がした獲物には目もくれず、

女の子は次の獲物をさぐり始めていた。

そんなこんなでつつかれたり、つかみそこなったりされた

獲物たちがみるみる傷だらけになっていく。

ここに来たら絶対食べようと思っていた鳥皮串だったが、

つつかれて串から外れた鳥皮が、おでんの湖底に深く沈んでいく・・・

おでんがぐちゃぐちゃになって行く中、

まだまだ時間がかかりそうな雰囲気なので、自席に戻って

気を取り直し、出された番茶を飲みながら出番を待つことにした。

客は、平日の昼間のTVを見ながら、

やきそばとおでんをつついているひと組みのカップルと、

おでんと格闘を続けている女の子しかおらず、

静かに時間が過ぎていく。

しばらくすると後ろから声が聞こえてきた。

「○○ちゃん、もういいの?」「からしは?」「またね」

簡単なやり取りのあと、

小さな常連さんは戦利品を手にして、満足げに帰って行った。

やっと男に順番が回ってきたのだが、

男が狙っていた厚揚げはどこを探しても行方がわからす、

鳥皮串もまた、あきらめざるを得ない状態になっていた・・・。

これ以上の捜索は困難と判断し、眼の前に浮かんでいる

がんもどきとはんぺんと大根を選択した男は、

おばあさんBに戦利品を申告し、大根から食べ始めた。

描いてきた目標と違ったが、10年前の味がよみがえる。

おでんを食べていると、やきそばができあがってきた。

やきそばの味もおでんの味も「絶品」とか「格別」というわけでもない。

なのに男はなぜ、急に食べたいと思ったのか・・・・・・・・・・

きっとあの常連さんを咎めない、あの時間と空間を味わいたくて

男はやってきたのだ。と思った。

また来よう!

そして今度こそ鳥皮串、食べられるかな?

 

 

oden-yakisoba-1-20160208

 

 

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庭の自作ビオトープ(気配がありません)(20160123)

今日の様子です。

生き物の気配がありません。ひっそりしています。

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水温は4℃です。

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それでも、ウキクサは今日も元気です。

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庭の自作ビオトープ(水草は元気)(20151229)

今日の様子です。

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今日の水温です。

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水温は上層7℃、

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下層7℃です。

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風もなく、静かです。

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水草は、まだまだ元気です。

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水中の様子です。

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誰も見かけません・・・・・。

 

 

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野生のタカ観察(20151226)

ある日の朝、通勤途中の公園を過ぎたあたりで、

急に向きを替えたり、スピードを上げたりしながら、

不自然な動きで飛んで来る鳩の群れが男の目に映ったその時、

カラスより大型の黒い鳥が、真横から群れの中に飛び込んで、

あっと言う間に1羽を伸ばした足で鷲掴みにすると、

目の前のマンションの屋上へ舞い降りていった。

屋上から悲痛な鳴き声と羽毛が、見上げている男の上に落ちてきた時、

男は屋上で起きている、どうにもならない現状を思った。

すると鳴き声を聞きつけたのか、カラスが3羽飛んできて

鷹を取り囲むように、「カァ、カァ」と威嚇し始めた。

一緒に飛んでいた鳩の群れは、もうどこにも見当たらない。

カラスも鳩を助けるためにやって来たわけではないだろう。

その場を離れて会社へ向かう男は、

ライオンの檻の前に居る自分を思い出していた。

 

dove_x_ hawk

 

 

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